地域の交流サロン・認知症カフェ・デイサービスのための
笑顔のヒント
3.長年続いているサロンには秘訣があります。その1
「もぐもぐ、ぺちゃくちゃ、にこにこ」
〜お茶を飲んだり、ご飯を食べたり飲食を共にすると交流が深まる〜
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私が訪問したサロンの印象をお伝えします。
続いているサロンには、理由があります。
介護予防の運動が目的で集まった会も、
運動終了後にお茶を飲んで参加者同士が交流する会や、
お昼を一緒に食べるプログラムがあるグループが、
長年続いているようです。それが、「もぐもぐ」です。
参加している方の、平均年齢が60代と比較的若く、
活動性があるグループはサロン参加の目的が、
「自分の体調管理のため」とはっきりしています。
運動を終えたら、関係は別に悪くはありませんが
「またね」と解散します。
比較的平均年齢が高く、
「運動も楽しみ、ひとに会うのも楽しみ」と
関りを求めて出かけてくるというグループは、自然にお茶会へ…。
これが、「ぺちゃくちゃ」のようです。
参加者同士お昼を食べているグループは、お茶会から始まり、
「お昼もみんなで食べようか?…。」
「食後のコーヒーも飲んで…。」という活動になっていました。
人との交流が楽しいので、自然に皆さん「にこにこ」になっています。
市内全域から集まるグループより、
前から顔見知りの地域の人たちが集まるグループの方が
「もぐもぐ、ぺちゃくちゃ、にこにこ」につながる活動をしています。
お昼のスタイルは一品持ち寄ったり、
予算をつけて当番制で料理を作ったり、
合理的にお弁当を買ったりと、それぞれ自分たちの活動に、
合う方法を選んで取り組んでいました。
さらに、こんな工夫も…。
マイお箸、マイコップを持参し、
使った後は会場で洗わずそのまま持ち帰ります。
こうすれば会場での洗い物が少なく、割り箸・紙コップを用意するより
経費削減につながます。
始めた当初は、参加者の年齢も若く運動して解散していたけれど、
サロンの運営が長くなってくると、交流ニーズも高くなるようです。
参加している方の現在の生活に合わせる運営が、
楽しいと感じてもらえるので長く続く秘訣のようです。
普段はお茶会をしているサロンが、
食事の会を企画すると参加人数がいつもの会より増えるそうです。
会話をしながら食べると、楽しいですよね。
一緒に食事をすることは、お互いの心の距離を
近づける効果があるのだそうです。
時間を共有する経験が関係を深めてくれる。
すべてここちよい経験に、つながっていくのですね。
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