昭和生まれのこれからの日々を 「トトノ・エール」 (整える/調える)
  〜小林さんの話 #1〜
ひふ美と工房 これからの日々を、トトノエール > 小林さんさんの話1

1.イントロ


僕は遺品整理や不用品の処分に20年近く携わっている。
僕のスマートフォンの写真ファイルはゴミの写真でいっぱいだ。

妻が何げなく見ていたが、怪訝な顔をしながら
「かわいい女の子の写真の一枚もないのね」と苦笑いしていた。

僕はそのゴミと言われる写真を見ると、
それの所有者もしくは所有者だった人の顔が浮かんでくる。
          
不思議とどの顔も笑顔だ。
僕にはゴミの神様がついていると信じている。
僕の見積もりは巻尺や重量計なんかで測らなくても正確だ。

事務員がいつもどの様に積算したのかと首をかしげる。
しかしいつもとんでもなくピッタリと来るのだ。
だから僕の見積もりは誰にも教えられない。教えようがない。
きっと僕にだけゴミの神様が耳打ちしてくれるのだと思う。

僕はこの整理や片づけの仕事は「行間を読む」仕事だと考えている。
俳句や短歌では行間に想いや・可笑しさを封じ込める。

モノにはその人の想いが封じ込められている。
その時の喜び・悲しみいろいろな想いがそこに
置かれたモノを通して感じることができる。

一緒に働く仲間には偉そうだが
「行間を感じろ」といつも言っている。
そんなこちらの想いが伝わるのか、所有者の顔は笑顔になる。
所有していた人が故人であっても会えなくても、
そんな笑顔が見えてくるのだ。

この仕事は素晴らしい仕事だ、
だからもっと多くの人とゴミを通じて出会い笑顔にしたい。

この仕事と出会えたことにありがとう。

次を読む #02 親家片(おやかた)

                      





 【片づけのプロ 小林さんの話】
#01 イントロ
#02 親家片(おやかた)
#03 住まいの後始末
#04 男性の収集癖
#05 アンカーズに込めた想い
#06 高齢者のお引っ越し
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あの頃タウンの
小林さん

*あの頃・タウン*美虹町では、ときわ島在住灯台守をしつつ、不定期で昭和生まれのこれからを、応援するチア・リーダーとして活動。

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美虹町*ときわ島

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ひろ美さんの話



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