夏は高齢者にとって、体への負担が大きい季節です。暑さに気づきにくかったり、エアコンを控えがちだったり、ちょっとした事が体調不良につながってしまうことがあります。
離れて暮らしていたり、忙しく過ごしていても「今日は暑いね」「水分ちゃんととってる?」との一言が、大きな見守りになることもあります。
この記事では、「高齢者が夏に気をつけたいポイント3つ」と「家族ができる見守りのヒント」をご紹介します。
昭和をモチーフにしたオリジナル塗り絵や、思い出の昭和のイラストを描いている小さな工房、「ひふ美と工房」のブログです。
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高齢者の熱中症は室内でも|家族ができる予防の工夫とは?
熱中症は、炎天下だけでなく室内でも起こりうることはご存じですか?
高齢者は、体温調節機能が衰えてくるため、暑さに気づきにくく知らないうちに体内に熱がこもってしまうことがあります。
「もったいないからと」エアコンの使用を控えてしまう方もいますが、無理せずに適切に冷房を使うことは命を守るためにも大切なことです。
◇大切なのは、さりげない家族の見守りです。
「今日は暑いね、クーラー付けてる?」「長袖じゃ暑くない?」など、日常会話の中でさりげなく様子をうかがうだけでも違います。

私の母も、以前に室内で熱中症になり
救急搬送されたことがありました。
すでに他界していますが、父が亡したあと一人暮らしをしていた頃の出来事です。暑い日が続いていたので、電話で様子を聞いた義兄が、会話に違和感を感じて駆け付けてくれました。
冷え性だからとエアコンもつけず、室内で長袖のまま過ごしていたようです。いつもは、しっかりと話す母が、曖昧な返事しかしないと気が付いてくれた義兄の判断には、今も感謝しています。
ほんの少しの声掛けが、室内での熱中症を未然に防ぐことにもなります。室内にいるから「大丈夫」と思わずに、家族の目と心で見守る…そんな夏の習慣を、大切な人のために初めてみませんか。
暑さが本格化する前に、無理のない冷房の使用や冷感グッツの活用を始めてみませんか。クーラーが苦手な方には、首元を冷やすだけでも効果的なネッククーラー。
また、「室温なんて見なくて大丈夫」と思いがちの人には、数字でわかる温湿度計をそっと置くのもひとつの工夫になります。
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高齢者は水分不足に気づきにくい|脱水を防ぐ飲み方の工夫とは?

高齢の方は、体の水分量が若い時より少なくなってきているうえに、喉の渇きを感じる機能も衰えてきています。
そのため、体の水分量が少なくなっていても「まだ大丈夫」と思ってしまうこともあります。
汗をかいていなくても、呼吸や皮膚から水分を失っています。さらに、冷房による乾燥や食欲低下で食べ物からの水分も減ることで、脱水のリスクが高まります。
脱水症状が進むと、めまいやふらつき、意識障害、血圧の低下など深刻なトラブルにつながることも。本人も気づきにくいため、周囲が声掛けや工夫でサポートすることが大切です。
◇「こまめに水を飲んでね」と声掛け
- 小さめのボトルやコップで回数を分けて飲んでもらう
- 水分の多い食材(ゼリー・スープ・果物など)を取り入れる
- 好みの味付きの飲料を用意する(※糖分・塩分は要注意!)
「まだ喉は乾いていない」「冷たい飲み物は苦手」と言った声には、温かいお茶や常温の麦茶・経口補水液なども活用できます。
食欲が落ちる夏こそ注意|高齢者の栄養不足を防ぐちょっとした工夫
夏は暑さで食欲が落ち、「そうめんばかり食べてる」なんて声も聞きますよね。高齢になると代謝が落ちたり噛む力が弱くなったりすることもあり、どうしても食べる量が減りがちです。
でも、「食べる量が減る=必要な栄養が取れなくなる」ことは、体力の低下や免疫力の低下につながってしまいます。
特に夏は、汗でミネラルも失われやすいため、気づかないうちに栄養の偏りが起きていることも少なくありません。
◇家族ができるちょっとした工夫
- 一口サイズで食べやすく
冷ややっこ・刻み野菜の浅漬け・卵焼きなど見た目も小鉢にしておくと手が伸びやすい。 - 冷たいののばかりにならないように
味噌汁やスープを常温かぬるめで出すと、食事全体のバランスが取れます - 「食べられたね、良かったね。」で終わらず、「今日は何を食べたの?」ともう一声かけてみるだけで、栄養の偏りに気づきやすくなります。
「何でもいいから少しは食べて欲しい…」そんな家族の思いを支えるのが、【栄養補助食品】です。ゼリータイプやドリンクタイプなど、続けやすいものを選べば負担になりません。

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まとめ
高齢のご家族を夏の暑さから守るためには、「熱中症・脱水・栄養不足」の3つのことを気をつけるのが大切になります。
さりげない声かけや、小さな気づきが安心につながります。
「うちの親は大丈夫かな?」と気になったら、「今日は何を食べたの?」「エアコン付けてる?」と電話をかけて聞いてみてください。
日常の会話が、体調の変化に気づくヒントになることでしょう。ちょっとした準備や工夫で、今年の夏も元気に乗り切れますように。

「今日も暑いね~。」なんてと言いながら、クーラーの効いたお部屋で、塗り絵を楽しむ時間も心の元気につながるひとときです。
7月らしい、風物詩の塗り絵をご用意しましたのでのぞいてみてください。