自分がシニアになっても、子どもの頃のお母さんの匂いを思い出し懐かしくなることはありませんか。あなたはどんな匂いが、思い出として残っているのでしょう。
大切な思い出を振り返ることは、シニアにとってこころの支えになることもあります。お母さんの匂いは、当時の懐かしい思い出や感情がよみがえってきます。
思い出は、こころをリラックスさせて元気を与えてくれるものです。
この記事では、私が思い出す懐かしいカレーの匂いとパーマ屋さんの匂い、そしてショウノウの匂いを書いています。
昭和のお母さんのイラストも紹介していますので、どうぞご一緒に昔を思い出しリラックスしてください。
昭和をモチーフにしたオリジナル塗り絵や、思い出の昭和のオーダーメイドイラストを描いている小さな工房、「ひふ美と工房」のブログです。
ブログ記事は、サイトの制作・運営をしているfu管理人が書いています。
記憶の中の匂いを思い出してみよう
懐かしい昭和の光景を描いたイラストを交えながら、今でも記憶に残る匂いの思い出をご紹介したいと思います。
カレーの匂いはお母さんの匂い
カレーといえば、おふくろの味と言われるくらいお母さんが、作るカレーはみんな大好きでした。
野菜がゴロゴロ大きい家や、野菜が溶けてなくなるまで煮込む家など、それぞれの家のカレーがありました。給食の人気のメニューも、カレーは常に上位でしたよね。
給食とメニューが被って、お昼も夕飯もカレーなんてことがあっても、カレーなら文句を言わずに食べました。
台所からカレーの匂いがしてくると、喜んでいた子供の頃を思い出します。懐かしい台所で、カレーもそろそろ出来あがります。
食欲をそそるカレーの匂いはスパイスの香りですが、昭和生まれにはどこか懐かしいお母さんの匂いなんですよね。
【昭和のカレーの味覚えていますか?】
お出かけの前のお母さんはパーマ屋さんの匂い
パーマ液の匂いは、授業参観前や家族でお出かけする前のお母さんを思い出す、匂いのひとつだと思います。
昭和のお母さんは、お出かけの前は必ず近所のパーマ屋さんに行きます。
子どもの頃、お留守番ができなくて一緒にパーマ屋さんについて行きました。
パーマ液の匂いがツンとくる店内、お母さん達はキレイになるための不思議な恰好をしていました。
お店に着いてしばらくは、物珍しさもあって興味深々に見て回りました。
自分の母親の順番が回ってくる頃には、もうすっかり飽きていて退屈だったのを覚えています。
頭にクルクルたくさん巻かれ終わった時は、早く家に帰りたくてグズグズでした。
今は、美容室とかヘアサロンとか言うのでパーマ屋さんは、死語になっていますよね。
知ってるかたは、お仲間ですよ。
ヘアケア商品も、美容家電もあまりなかった昭和のお母さん。
家では、寝る前にカーラーを巻いていました。手間も、時間も掛かったことでしょう。
ナチュラルヘアなど程遠い、しっかり、かっちり、セットされたヘアスタイルのお母さんが、日本中たくさんいました。
逆毛を立て、ヘアスタイルをキープするために、スプレーをかけていましたよね。
そのスプレーの匂いも、結構きつかったのを覚えています。
よそ行きは大切にしまっていた匂い
楽しみにしていた、家族でのお出かけ。観光名所にやって来ました。
衣替えでしまっていた洋服着てきた、お父さんとお母さん。
洋服からは、防虫剤の匂いがしました。おそらく樟脳(ショウノウ)の匂いです。
最近は、無臭の防虫剤を使う方が多いのでほとんど、なかなか嗅ぐことのない匂いです。
昭和生まれには、どこか懐かしい香りですね。
あの頃は、バスや電車、映画館などの人がたくさんいる場所でショウノウの匂いがしたものです。
この中に、衣替えでしまっていた洋服を着てきた人がいるんだなと思いました。
季節が変わると、防虫剤と一緒に洋服をしまう。お母さんの匂いです。
普段着とは違う余所行き(よそゆき)の服を着て、お澄まし顔で記念写真に納まります。
【懐かしい樟脳は健在だった!】
そうそう、お母さんお出かけ前に、パーマ屋さんに行って来たようですね。
キッチリ、カッチリ髪型は決まってますね。
ポーズを決めて撮ることも多かったので、写真の中のお母さんはいつもきちんとしていました。
パーマ屋さんで読んだ女性誌の、綺麗に映る写真のポーズの取り方、なんて特集ページを参考にしていたかもしれませんね。
そうそう、子ども達のスカートと半ズボンはお母さんの手作りです。既製服が手に入りにくかったり、高かったので昭和のお母さんは、ミシンを踏んで洋服を作ってくれました。
匂いで思い出すお母さんの姿
「おかあさん」という童謡があります。覚えていますか?
歌では、しゃぼんのあわのにおい、たまごやきのにおいがすると言っています。
あなたのお母さんは、どんな匂いがしましたか。
たまには、匂いと一緒にあの頃を思い出してみませんか。