もうすぐゴールデンウイークが、やってきますね。過ごしやすい季節ですし、家族でお出かけされる方も多いと思います。それでもやっぱり今年も、コロナの感染予防に気を付けての行動になりそうですね。
長くなりそうなおうち時間に、何をしようか迷われている方はいらしゃいませんか。そんな時は、3世代で楽しめるぬりえは、いかがでしょうか。子供の日にぴったしの、季節のぬりえをご紹介いたします。
昭和をモチーフに、ぬりえやペーパークラフトを制作している小さな工房のブログです。「こころにエール」を勝手ながら届けたいと思っています。
鯉のぼり色を塗りながら意味を知る
五月の晴れ渡った空に、鯉のぼりが、泳いでいる姿。見ているだけで、気持ちがいいですよね。
昭和の時代なら割とよく見た光景ですが、近頃は住宅事情もあって玄関先やベランダに、揚げる鯉のぼりが支流なんだそうです。
男の子の誕生を祝い、健やかな成長を願う鯉のぼり。それぞれの、パーツの形や色には意味があります。知っているようで、意外と知らないこともありそうですよ。
ぬりえをしながら、再発見といきますか。それでは、上から順に見ていきましょう。
天球(回転球)
竿の一番てっぺんに飾る、球体のことです。もともとは、神様を呼びおろすために神聖な葉や、布を目印に飾っていたそうです。
江戸時代の終わりには、駕籠玉(かごだま)を飾るようになり、金箔などで装飾したのだそう。
一番高いところに飾り、神様に気づいてもらえるようにしたのですね。

この家に男の子がいますよ、神様気づいてください。
どうぞ、神様のご加護がありますようにと、いうことなんです。
色えんぴつ、12色には金・銀は入ってないので「きいろ」 24色なら「金」ですね。
矢車(やぐるま)
天球の下にあるのが、矢車です。数本の矢が、中央に向かっているのは、幸せが四方八方から訪れるように願っているからなんだそうです。
また、魔よけの意味もあるそうですよ。
こちらも、色えんぴつ12色には金・銀は入ってないので「きいろ」 24色なら「金」ですね。
吹き流し
鯉の上に付ける5色の吹き流しは、滝や雲になぞらえたものだそうです。
伝統儀礼にも使われている、青・赤・黄・白・黒(紫)は古代中国から続く陰陽五行で、木・火・土・金・水を表したもの。5色揃うと完璧で、魔を祓うとされているそうですよ。
色えんぴつでも、青・赤・黄・白・黒(紫)を揃えて、完璧になるように塗るといいですよね。
鯉のぼり
さぁここからは、鯉のぼりを塗っていきたいと思います。
鯉は、立身出世のシンボルです。鯉が、急流を登ると竜になるという中国の故事に由来します。
今でも、出世や栄光の関門を「登竜門」と言いますよね。
鯉のぼりの数や由来は、江戸時代中期から現代にかけて何度も変化しているそうですが…。
現代の鯉のぼりは、皆さまご存知のこちらになります。色えんぴつでは、黒・赤・青になります。
真鯉(お父さん) 黒
緋鯉(お母さん) 赤
子鯉(子ども) 青
参考:人形の東玉 鯉のぼりコラム
鯉のぼりの秘密!5色の「吹き流し」や金の風車など意味を解説
鯉のぼりの由来や意味は? 端午の節句とともに武家と庶民文化に生まれた日本独自の文化
こころもからだも整うしきたり十二カ月 井戸恵理子著
▶こちらの本はイラストも可愛らしく、心地よく暮らすヒントや月ごとのしきたり、行事その由来がわかりやすく、読みやすくまとめられています。端午の節句の章を参考にさせていただきました。

色のイメージはこんな感じです
いかがでしょうか。

ぬりえは、ひふ美と工房のサイトでご提供しています。
詳しくは、懐かしい昭和の風景無料ダウンロードサービスページをご覧くださいね。
鯉のぼりぬりえは、「モノ・あそびぬりえの5月」です。
色に意味はあっても好きな色でOK
ぬりえなので、好きな色を塗って楽しんでいただけるのが一番ですが、
季節ごとの行事やしきたりには、込められた思いや由来があるので、色には意味があります。
せっかくなのでおうち時間に、楽しく会話しながら子供たちにも伝えてあげてくださいね。

なにげなく見上げていた、鯉のぼりの色にも
意味があるとわかると、ぬりえの楽しみ方もふえますね
それでは、また。ありがとうございました。