冬の記憶をたどっていくと、小学生の頃の登校風景を思い出します。布団から抜け出すのも辛い寒い朝、白い息を吐きながら学校へと向かいます。
教室に着くと、日直当番の子と早めに登校していた子が火のついたストーブの周りに集まっていました。そろそろ、教室が暖まり始める頃です。
昭和の時代に小学生だった方、「だるまストーブ」をおぼえていますか?
この記事では懐かしい「だるまストーブ」を囲む昭和の子供たちの塗り絵を紹介しながら、だるまストーブにまつわる話を書いています。
昭和をモチーフにしたオリジナル塗り絵や、思い出の昭和のイラストを描いている小さな工房、「ひふ美と工房」のブログです。
ブログ記事は、サイトの制作・運営をしているfu管理人が書いています。
この記事は内容を追記し、塗り絵がダウンロードできるようにページを更新しました。
だるまストーブ覚えていますか?
私は、昭和36年生まれです。
小学校に入学したのは昭和43年でした。
当時に記憶をたどっていくと、1年生の時は鉄筋コンクリート造りの新しい校舎でした。
石油ストーブが置かれていたのだと思います。
2年生の時は古い木造校舎の教室だったので、【だるまストーブ】が置かれていました。低学年の頃の薄っすらとした記憶なので、石炭を燃料としていたのか、薪だったのか覚えていません。
それに、低学年の教室には高学年の当番の生徒がストーブのお世話をしてくれていたので、なおさら覚えていないのです。
【今やレトロでオシャレな存在!さらにエコ?】
・薪や廃材も使えるので電気もガスも使わない、環境に優しいエコな暖房といわれているようです。
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※無料でご利用いただけますが、イラストの著作権は放棄いたしておりません。
他にもたくさんぬりえがあります。
デイサービスや老人ホームなどの介護施設でのレクリエーションや、おうちでのお楽しみにもぴったりな、たくさんのぬりえを掲載。
そこで10歳年上で、このイラストを描いている夫に話を聞いてみることに‥。
だるまストーブって、石炭だったよね?
ん~、薪だった気がするけど‥
なんだか、当てにならない答えが返ってきたので調べてみることにしました。
だるまストーブとは
千葉県立中央博物館 大利根分館の収蔵品展「むかしの道具」学校用CDをWebに公開しているページにたどり着きました。
千葉県立中央博物館 大利根分館 85. せきたんストーブ【石炭ストーブ】
- 石炭をもやして部屋をあたためるストーブです。
- 学校などの大きな部屋で使われました。
- 丸い形がダルマににていることから、だるまストーブとも言われました。
- せきたんストーブ【石炭ストーブ】胴部の前方の開口部から石炭を入れて燃やした暖房装置。後部の煙突で煙を外に出すようになっている。鋳物製で、胴が大きく丸い形がだるまに似ていることからだるまストーブとも呼ばれた。昭和40年代まで学校などで使われていた。その後石油ストーブが普及した。
こちらの、ページにはだるまストーブと石炭を入れていたストーブと同じ鉄製のバケツとスコップも掲載さてています。説明文にも石炭ストーブとあることから、おそらく私の記憶のほうが正しいのではないかと思います。
再度夫に聞いてみたところ、やっぱり薪だったと言うので世代や地域によって違うのかもしれませんね。
昭和40年代まで使われていたともあるので、私が小学2年生だった昭和44年にはまだまだ現役で全国の学校で、活躍していたのではないかと思われます。
だるまストーブが教室で使われていたのは
暖房のタイプは大きく分けると、輻射式暖房と対流式暖房があるのはご存じの通りです。
だるまストーブは輻射式暖房器具で、部屋の空気を暖めるとともに熱線を周囲全体に照射して、放熱させるので広い教室も暖まります。
とはいえ、廊下側のドアの脇の席や
窓側の席で、日が当たらない時は寒かったですよね
輻射式暖房器具には、オイルヒーターやパネルヒーターなどがあります。
熱によって発生した暖かい空気を対流させて暖める対流式暖房としては、エアコン、ファンヒーターなどがありますよね。
石油ストーブの普及
記憶もハッキリしている高学年になると、教室の暖房は石油ストーブになりました。
ストーブの周りは暑いので、1週間ごとに席をローテーションで回る席替えなんかもありましたよね。
学校の校舎も、木造校舎がだんだんとなくなり【だるまストーブ】も姿を消していきました。
今もだるまストーブってあるの
レトロイメージがあるだるまストーブ、令和の今でも製造されているようです。燃料としては、薪・木くず・廃材・コークスなどが使えるようです。
ネットで検索すると、販売しているサイトがいくつか出てきますので需要はあるのでしょう。レトロなフォルムがインテリアとしても人気があるそうで、ストーブとしては使わなくてもディスプレイ用として人気があるそうです。
だるまストーブを模した、レトロな風貌のオール鋳鉄製品のアロマポットもあります。置き物としても魅力的ですね。
【人気商品なので品切れになる時も!】
・だるまストーブ世代でなくても、ほっこり癒される時間となりそうですね。
ストーブガードは憩いの場
ストーブの周りを囲んでいた柵は、ストーブガードというもので小さい子どもがいる家庭でも使われています。
始業時間まで、早く教室に着いた子どもたちはストーブの周りに集まって昨日の夜に見たテレビの話で盛り上がったりしました。
ストーブガードの周りに集まれる人数には限りがあるので、陣取り合戦のようなところもありました。男子だけが集まっていると、なかなか入りずらかったり、またその逆もあったりもしましたね。
それでも、話が面白い人気者はクラスに必ずいて、その子の周りは男子も女子もワイワイと集まっていたような思い出があります。
寒さも身に染みるシニアになりましたが、あの頃ストーブの周りに集まっていたクラスメートたちは元気にしているのでしょうか。
みんな、元気にしてるかな‥。
この中に、hideさんいるんだよね。
あれぇ‥?どの子だろう‥?時代を感じますね。
わかんない…。
参考・参考元
千葉県立中央博物館
せきたんストーブ【石炭ストーブ】
まとめ
昭和40年代頃、小学生だったの多くの記憶に残っている「だるまストーブ」。木造の校舎と、遠い記憶と一緒にあの頃の、友達の顔も思い出すのではないでしょうか。
「懐かしいぬりえ」は、こころを癒してくれます。リラックス効果を実感してみてください。