最近、町の文房具屋さんはどんどんなくなっています。今はコンビニやスーパー、百円ショップやホームセンターでも文房具は買えるからです。
雑貨店や、文房具大型店などに行けば欲しいものは見つかりますし、ネットで外国製も購入できます。
でも昭和の子どもは、町の文房具店で買うのが当たり前でした。
日頃、愛用しているものやずっと大切に使っている愛着のある文房具はありますか。
懐かしい昭和の光景を塗り絵にしています。この記事では「昭和のモノ」の中から家族が使っていた文房具をテーマにしています。
無料でダウンロードできますので、昭和のあの頃を塗り絵でお楽しみください。
昭和をモチーフにしたオリジナル塗り絵や、思い出の昭和のオーダーメイドイラストを描いている小さな工房、「ひふ美と工房」のブログです。
ブログ記事は、サイトの制作・運営をしているfu管理人が書いています。
この記事は内容を追記し、塗り絵がダウンロードできるようにページを更新しました。
文房具と文具どう使い分けていますか
「文房具」と「文具」、由来や歴史があって、分けて使われたようです。
現代では、文房具は書くために必要なもの(筆記用具、紙など)で、文具は学習や事務作業で使う道具と考えれば良いそうです。
どちらも区別なく文房具として、認識している方が多いのではないかと思います。
間口の広い文房具、なかなか奥が深そうです。文房具に愛を注ぐ人たちもたくさんいて、専門の雑誌も発売されているくらいです。
ぬりえを見ながら昭和の文具を考察
昭和36年生まれ、文房具愛もごく普通です。
文房具は種類が多すぎるので、塗り絵に登場するモノを、あれこれ考察してみます。
・クリックするだけで、直接ダウンロードできますので、ぜひご利用ください。
・A4サイズ・モノクロ・ヨコ・pdfデータです。
【昭和のモノ】塗り絵:11月
※無料でご利用いただけますが、イラストの著作権は放棄いたしておりません。
ひふ美と工房のダウンロードぬりえ
他にもたくさんぬりえがあります。
ぜひ、デイサービスや老人ホームなどの介護施設でのレクリエーションや、おうちでのお楽しみにもぴったりな、たくさんのぬりえが掲載されたページをご覧ください。
男の子が持っている6色の色鉛筆
【6色の色えんぴつ】 黄色・緑・青・赤・橙色・茶色
色鉛筆は、小学校に入ってから使い始めました。低学年の頃は、ファッション塗り絵が大好きでした。その頃には、12色の色鉛筆を使っていたと思いました。
【12色色えんぴつ】
黄色・黄緑・緑・水色・青・紫・桃色・赤・橙色・薄橙・茶色・黒
6色に、太字の色がさらに追加されています。ケースに記されている色です。
「薄橙?」どんな色だっけ??
いやいや、私の記憶では「はだいろ」とケースにもペンにも書いてあった記憶があるので、さっそくググってみました。 すると、三菱鉛筆のサイトにこう書かれていました。
はだいろがなくなった
2000年9月の生産から「はだいろ(肌色)」の呼称を「うすだいだい」に変更しました。
「はだいろ」の呼称は、人の肌の色へ固定観念を与える可能性があると指摘されていたことから、市場の混乱を避けるため、株式会社トンボ鉛筆、株式会社サクラクレパス、当社の3社で協調し、一般的でわかりやすい、語感がよい、色を連想しやすい、日本人に馴染みやすい、他の業種にも混乱を来たさない、などという点から、和名「うすだいだい」、英名「Light Orange」への変更を決定しました。
引用元 三菱鉛筆株式会社 よくある質問 はだいろがなくなった
頭がまだ昭和で、勉強不足でした…時代は進んでいるのですね。
もうちょつとググってみると、こんな商品がありました。
【まさに多様性の時代です!】
時代と共に文房具を取り巻く環境も、世の中の価値観も変化しているのですね。
「はだいろ」という色は、一色ではなく多様な色があるのだと再認識しました。
女の子が持っているシーャプペンシル
【シャープペンシル】
英語ではMECHANICAL PENCOL (メカニカル ペンシル)
シーャプペンシルというのは日本のみだそうです
私はシーャプペンより鉛筆のほうが好きが、芯がまるくならず書き続けられるところが、シャープペンのすごいところです。
それもそのはず、アメリカで発売された第一号の商品名は「エバーシャープ」、いつもとがっているだったそうです。
そして、国産第一号の商品名は「エバー・レディー・シャープペンシル」早川金属工業株式会社(現シャープ)がヒットさせ、シーャプペンシルと呼ばれるようになったのだそうです。
女の子が持っている三角定規
【三角定規】
・角度30°、60°、90°の半正三角形と
・角度45°、45°、90°の直角2等辺三角形の2枚セット
小学生になると、算数の時間に三角定規を学校に持って行きました。先生が黒板で大きな三角定規を使って角度の勉強をしました。取っ手が付いた木製のものでした。
先生用は、分度器やコンパスもありましたね。学年が上がると私は算数にはつまづき、数学になると、もっと苦手になっていた辛い思い出があります。
お母さんが持っている朱藍鉛筆
【朱藍鉛筆(しゅうあいえんぴつ)】
赤と青が半分ずつになったペン
子ども心に「なんで赤と青なのか?」「両側からけずるのか?」「片方だけなくなったら困らないのか?」不思議でした。私の家にもあったので、昭和の頃は一般的に使っていたのでしょう。
三色ボールペンや、マーカー代りに使っていたようです。手を持ち替えることなく使うので便利だったそうです。
元は校正用として作られので、青鉛筆は印刷にうつらないという特性があるそうです。今でもロングセラーで必要な人には、大切な文房具です。
びっくりしたのが、2022年の4月に商品名「uni 学習・丸つけ用 赤青7:3えんぴつ」として新商品が発売されていたことです。
使用頻度の多い赤を多く7割にし、小学生を対象にテストや練習問題の丸付け用として売られています。青は間違えたところのチェックや書き直しなのだそうです。
お母さんの持っている家計簿
【家計簿】
一家の収入、支出を記録する帳簿
小学生の頃までの話ですが、年末になると父がお正月に読む本を買ってくれました。本屋さんに行くと店の入り口には、お正月特大号月刊誌が並んでいて「小学○○生」か「少女漫画の本」を買うのがお決まりでした。
婦人雑誌もお正月用のきれいな着物の女優さんが、ニッコリ微笑んだ表紙で置かれていました。付録に家計簿が、付いたものもあました。
母はそれを毎年買い、家計簿を付けていました。母はそろばんを上手に使い計算していましたが、節約できていたかはわからないです。
お父さんが持っている日記帳
【日記帳】
日々の出来事を記入する帳面
昭和の時代は、今より日記帳がもっと当たり前でした。大人も子どもも、新年になると新しい日記帳を手にいれ、今年こそは最後まで頑張ろうと意気込んだものです。
結局は三日坊主で続いても1か月ほどで、一年を通して日記を付けることの大変さを、毎年学んだものです。鍵の付いた日記帳なんてものもありましたよね。
縦書きの少し分厚い日記帳、書き続けていればこのブログも、もっと楽に書けたでしょうか。
お父さんの持っている万年筆
【万年筆】
ペン軸の中にあるインクが毛細血管現象によりペン先に伝わり書けるペン
昭和の時代の高校生は、使っても使わなくても万年筆を持っていたと思います。入学のお祝いの定番だったからです。親戚の誰かが、必ずくれたものでした。
大人の仲間入りをした誇らしい気持ちはあったものの、メンテナンスの面倒くささと筆圧をかけて、ペン先がダメになるので、使わなくなっていきました。
私はそれ以来使っていませんが、今また「文具女子」なる人たちの静かなブームなのだとか。
大型文具店に行くと、売り場もかなりのスペースを取っているのを見かけます。高級万年筆はショーケースに入っているので、そのコーナーはちょっと私には敷居が高いです。
おばあちゃんが持っているハサミ
【ハサミ】
刃で挟み込むようにしてモノを切る道具
幼稚園の時、ハサミが上手く使えませんでした。まっすぐ切りたいのに、いつも曲がってしまいお友達が、手伝ってくれたのを覚えています。
握力が今より落ちてきたら、ユニバーサルデザインのハサミの購入を考えています。硬いペットボトルが開けにくい時もあります。もう少し筋力を鍛えなければと思っています。
おばあちゃんが持っているホチキス
【ホッチキス】
コの字の金具が紙を綴じる道具
まったく気が付かなかったのですが…、「ジョイント」というのは宮城だけらしいいのです。方言だとは、知りませんでした。さすがに今では、年配の人しか使いません。
ジョイントって、宮城の方言なんだって!
知ってた?
普通に使ってたけど…
【針がいらない ホチキスもあります】
おじいちゃんが持っている筆と習字紙
【筆・習字紙】
文字を書くための道具 と 書道専用の紙
昭和の子ども達の習い事といえば、お習字とそろばんがすぐ思い浮かびます。私の周りでも、習っていた子は多かったと思います。
大人になって、冠婚葬祭の芳名帳に筆ペンが用意されているのがプレッシャーですよね。達筆な方々の間でトホホな感じの自分の字をみるのが、辛いです。
お習字1か月でやめないで、もう少し頑張っておけばよかったとこの時ばかりは、思います。
文房具は間口も広いし奥が深い
文房具はその種類も多ければ、同じ用途のものでも素材や材質によって値段に幅があるし、改良を重ねて進化しているものもあって、すごく奥が深いです。
機能をはたせばそれで十分なのですが、それ以上の価値が人それぞれにあるので、求めるものが違ってくるのでしょう。
ところで、こんな本を見つけました。
【昭和世代には懐かしいモノばかり】
1960~1970年代に発売されていた文具や学用品を中心に、今もまだ売っているものを100点セレクトして載せている本です。表紙を見ただけでも、ドンピシャ世代は懐かしいものばかりです。
文房具は新製品が次々出てくるし、面白かったり可愛いものもたくさんあります。
大型文具店や雑貨店に行って見るのも良し、文具メーカーや文具販売サイトを見てみるのも楽しいと思います。私は100円ショップでも、楽しいです。
まとめ
いつも身近にある文房具、時代の流れとともに変ってきたものもあれば、ずっと変わらずに世代を超えて今も健在のものものもあります。
毎日使うものだからこそ、たくさんの思い出も残っています。
塗り絵を通じて、一緒に歩んできた文房具たちを思い出してみるのも良い時間になりますね。